有機肥料で地力改善

けんしんゆうきⅢ

有機農業は、化学肥料や農薬を極力使用せず、自然循環や生態系の力を活かして作物を育てる農法です。

当組合では、上越市の生ゴミからリサイクルされた有機肥料「けんしんゆうき(上越マテリアル社製)」を使っています。
こうした取り組みは、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも深く関係しています。
上越マテリアル社の掲げる「Return to earth 地球と未来のためにできること・・・」を応援しています。

問題点(As-Is)

  • 圃場整備により地力ムラ、生育ムラが実感できる場所がある
  • これまで有機肥料を投入していなかった訳ではないが、その効果が感覚でしか把握できていない
  • 翌年に振り返るにしてもデータ化されていない
  • 円安などの影響により、輸入にたよる化学肥料の高騰、品薄

理想の姿(To-Be)

  • 圃場の地力ムラ、生育ムラを無くすことにより、収量アップ+作業の効率化を行う
  • 計画的に有機肥料を投入し、その効果を土壌調査にかけて見える化する
  • 有機肥料は即効性に欠けるが、逆に持続性があるため、数年計画で効果を検証したい
  • 将来的には、ドローンなどと連携した可変施肥計画につなげたい

調査方法

  • 化学肥料は従来通り両方の圃場に施肥する
  • そのうえで、2枚並んだ圃場を、一つは有機肥料の投入(試験田)、一方は未投入(比較田)で比較する
  • 作付け品種はみずほの輝きで、10aあたり窒素が5Kg必要とされているが、肥料過多による倒伏のリスクがあるため、その半分の2.7Kgを試験的に施肥する

調査経過

6月初旬

田植え直後、違いは無い

7月初旬

違いは無い

8月初旬

違いは無い

9月初旬

違いは無い だが施肥試験以外の地力ムラが見られる

10月初旬

施肥による違いは良く判らず 地力ムラが顕著

10月12日 刈取り当日の朝

施肥による生育の違いは肉眼では判らず、地力ムラがさらに顕著

心配した肥料過多による倒伏は見られず

無作為に10株を採取 株の大きさ、茎の太さの違いは見られず 丈の長さにも違いは見られず

穂の付きは試験田の方が良い